早押王をお手伝い

すごく久々にクイズの場へ。
22日にあった「新人王/早押王」の裏方をしてきました。


かつてテレビで活躍されたレジェンドの方が久々のクイズで上位に勝ち残られたり、
場内が騒然とするようなファンタジスタぶりを見せつけられたり、
力のぶつかり合いが産む劇的な幕切れが見られたりと、
たいへん見応えのある勝負が繰り広げられました。


多くの方が最も驚いたのはコレでしょう。
「アナログ時計で…」ピンポーン(え?何だろう?)「6!」ピンポンピンポン!(!!!!!)
この瞬間、場内が明らかに騒然としていました。


恐らくこの部分で早押しをして、当てずっぽうで「6」を言える人はいません。
「アナログ時計で」の文章でかなりの限定ができているので、
ある程度の絞り込みをした上でこれまでの問題傾向や答え甲斐の有無などから
最も可能性が高いものを選んだのかと思われます。


僕はここに、クイズで「勝負」をしている人間の一端を垣間見れたような気がしました。
ただの山勘ではない、色々な裏付けがあっての最善の選択ができていること、
これを見れただけでも本当に嬉しかったです。


終了後、少しだけ挨拶をする時間がありました。
ちょうどその直前にI君のしていた挨拶の内容が、休憩中に私と話していたことでもあったので、
嬉しくなってつい口に出た、というところはありますが…


私は高校時代、出身高校にクイズ研究会がありませんでした。
やがて社会人サークルでお世話になり、大学生や大人の方々と一緒にクイズをさせてもらうようになりましたが、
こうした先輩がたと一緒に何かをするという経験は本当に大きなものでした。


ここ一年は麻雀漬けですが、あるトッププロの方からこんな言葉が聞けました。
「50代60代のすごく強い人と打つことって、とても意義があるんですよ」
何がどうのとは言いにくいですが、若い自分にはないものを感じ取れるのは大きなプラスなんだと思います。


また、かつてよく行っていた焼鳥屋のマスターは私の父より年上なのですが、
この方から学ぶことは本当にたくさんありました。
長い年月を経てきた人には、どうあがいても敵わないものがあります。


そんな経験があり、「大先輩と接することには大きな意味がある」とずっと思っていました。
それが「若い方々、自分よりずっと年上の方と一緒にクイズする機会があったら積極的に参加してみて下さい」という言葉に繋がったんだと思います。


年上でしかもクイズの強い人だと、萎縮したり勝負にならないことを恐れたりしかねないでしょう。
しかし、それ以上にこの人達から吸収できることは沢山あると思います。
若い方は是非、遠慮せずにベテランの方とクイズ(だけじゃなく色々なこと)をしてほしいなと、常々感じているのです。