今頃書く話ではないが

岡崎朋美が大会前に出していたコメントの中で、
とても印象深いものがある。


一字一句正確とは言い切れないが、
あるスポーツドキュメンタリーか何かで
「私が限界を口にするときは、妥協が入っている」
と言っていた。


スピードスケートでは、彼女のキャリアは大ベテランの部類。
それでも決して衰えず、
トリノでは若い選手を相手に4位というすばらしい成績を残した。


彼女にとっての「限界」とは、ただの邪魔者なのだろうか。


私は仕事で、何度も行き詰まることがある。
正直、「もう無理だ」とぶん投げたいと思うこともある。
しかし、最終的には「まだやれる」と考え直し、
何とか締め切り前に仕上げることができている。


岡崎選手のように肉体的なことではないが、
限界を考えてはいけないのかもしれない。
私の稼業は、常に成長が求められている部分もある。
新しいことができないと、先は開けない。


「限界」を軽々しく口にする物ではない。
正直、若いと言ってられなくなりつつあるが
(気持ちだけは若い、というか子供な部分もあるが)
まだまだ、何でもやらなければいけない
「若手」の気持ちを失ってはいけないのだろう。