あの頃をふと思い出す

珍しく7時過ぎに起床。
朝飯を食べようと9時頃池袋につくと、
そこには日曜の朝とは思えない若人の流れが。
その流れを整えているプラカードを見ると
立教大学を受験される皆様へ」


そうか、そんなシーズンなんだと気がついた。
自分の大学受験と言えば、もう9,10年前である
(一浪しているため二年跨ぎの表記)。
今頃が受験時期である私立大は(後に入学する)一校しか受けなかったが
第一志望ではないし受かる自信はあったので気軽に受けていた。
(現に帰りは雪祭りをふらっと見てから帰ったし)。
しかし、第一志望の大学を受けに行くときは、
予備校の判定も微妙なラインだったためとても不安で一杯だった。
「可能性はある」と自分に言い聞かせながらも…。


結局第一志望は二年続けて跳ね返されたので諦めたが、
合格発表のその時まで、期待と不安がごちゃごちゃになって
自分の中で一番混沌としていた時期だったかもしれない。


大学こそ違うが、あのときの自分が
目の前をぞろぞろと歩いている中のどこかにいるんだろう。
受験会場へと向かう彼らを見ていたとき、そう感じずにはいられなかった。
あのとき出した結果に満足しているわけではないが、
もう戻れるわけではないし、今となっては戻る気もない。


ただ、あのときわずかながら持っていた「希望」というものは、
10年経った今、まだ忘れていない。
それだけは改めて認識することができたような気がする。