決して「事なかれ主義」ではないが

結構前のことですが、あるテレビ番組のオーディションに行った際、
プロフィール表の記入欄に
「あなたの性格の長所と短所を書いてください」という項目がありました。


よく考えたら、自分の性格を自分で書く、ということはほとんどありません。
さてどうしたものかと思いかけたとき、ふと浮かんだことを書きました。


「長所:怒らない」「短所:怒れない」


「怒らない」は、普段の私を知っている人ならおわかりかと思います。
滅多に人前では怒ることはありませんし、
一年中怒らないことだってあります。


しかし、「怒らない」のほとんどが「怒れない」だったりもするんですね。


「怒れない」一番の理由は、自分が昔からよく怒られているからかもしれません。
そのためか、以前も書きましたが「他人を怒らせることへの恐怖心」が強く、
そこで逆に自分が怒ると、同様の悪い空気を作ってしまいかねない、
というのが自然に浮かんできているようです。


自分にとっては「怒るだけ損」なんですよ。


ただ実際、何に対しても平気でいられる、というわけではないんです。
自分の周辺でも、怒りたい相手なんて少なくありません。
でも怒れないんですよね。


かといって遠回しに言ったり、自分の言葉を使わなかったり。
そんなこともできません。
卑怯だったり、かっこつけていたりと
見た目には決して良いものではないですからね。
(もののたとえや引用以外に何もない言葉・文章は論外です。発した本人は格好良いと思っているんでしょうけどね)


「本音をぶつけられない」以上、結局は
「怒る資格がない」ところに帰結するんでしょうね。


大してストレスがたまる方ではありませんし、
どうせしばらくしたら忘れていることがほとんどです。
ただ、この「怒れない」は、いつかは解決しなきゃと想っています。
コミュニケーションの四本柱「喜怒哀楽」の「怒」が抜け落ちていますし、
人から甘く見られているところもありますし。


別に自分は凄い人や偉い人じゃないですが、
「甘く見られる」ことなんてやっぱり気分悪いですからね。