お客様は何のために来ているか

タレントが来るわけでもないクイズイベントを実施します。
それにお客様がたくさん来たとします。
お客様に喜んでもらおうと、主催者はあれもこれもとてんこ盛りにします。
しかし、一生懸命になったのに評判は芳しくありません。


こんな例はおそらく多々あるでしょう。


最初に客が来る理由、それは主催者のネームバリューです。
何もないところから始まる場合、客を寄せる最大の武器はこれです。


問題はここから。
ネームバリューがあっても、その人につきあうために来てるわけではありません。
クイズをするために来ています。
しかし、主催側は「たくさん面白いものを提供しよう」という建前で、
実際は自分のやりたいことを詰め込んでいる、となってはいないでしょうか。
その中には、お客様が求めていないものも少なくなく、
面白かった部分があってもこれのために良い評判にならなくなってしまいます。


個性を出すのは大事です。しかし、求められていない個性は必要ありません。
それを考えずに「何かやることが大事」になっては無意味です。


私は「自分の個性は求められていないから、一切入れない」としていました。
「BAD」を実施していた頃は、毎回のように参加者が増えましたが、
それでも自分らしさは最後まで入れませんでした。
私のことをよく知っていて、このイベントに参加してくださった方は
おわかりになるかと思います。
もし、あそこに私らしさが入ったら、すぐに廃れていたでしょうね。


最近はやりの「ちょい足し」という言葉を使えば、
「ちょい足しでかえって不味くしてはいけないから、自分は余計なことをしない」
ということでしょうか。
何でも足せば面白くなる、と思ってはいけません。