「読み方」に甘えない

クイズ研究会主体の早押しクイズでは、問題読み担当者の「読み方」に特徴があります。
端的に言えば、「続きがあるのか無いのか、またどのように続くのか」を「わかりやすく」読むことが美徳とされています。


しかしこれは、日本語の読み方として大きな問題があり、私は違和感しかありません。
それもあり、「BAD」をはじめ私が運営したイベントでは、問題読みの方に「アナウンサーが原稿を読むように御願いします」と頼んでいました。


「誤答=失格なのに、それはないんじゃない?」と思う人もいたでしょう。しかし、これは「我々の世界だけでしか通用しない」ということを、忘れてはいけないと思います。
その代わり、早押しクイズの問題文は慎重に作りました。誤答に導かない文章だけではなく、問題全体にも一つの流れ(この日に出ている問題ならこの方面には振らない、など)を作っています。
100%完璧だったのか、という点は私から言及できませんが、参加していただいた方ならご理解はいただけたと思います。


答え手も作り手も「独自ルール」に甘えていないでしょうか。これ以上にやるべきことがあると私は思っています。


クイズ研究会にいる人間が、テレビのクイズ番組で問題を読むアナウンサーに難癖をつけているシーンを時折目にします。
そのたび、私は「自分たちだけのルールを押しつけるんじゃない」と思っています。